1日、3日に続いて今日も映画の話をモノするわけですが、その前に・・・モーニング娘。の、矢口さんがなんか脱退?卒業さるそうですね。
で、時を同じくして、新メンバーが加入されるそうです。
当サイト管理人の中学時代の友人に、やはり同級生である高木登氏(2月13日の当サイト記事を参照のこと)が強烈に嫌っているTというのがいるのですが、彼がいわゆるモーオタなので、ワタシもそれなりにこのグループについては知識があります。
メンバーの殆どがホンの子供だったりすること、年がら年中メンバーチェンジしてるらしい、ということ、などなど。
あちこち・・・様々なメディア等で彼女らの活躍をみるにちけ、ワタシはキャバクラorフィリピンパブのショータイム、もしくは江戸時代の角兵衛獅子を連想します。
年端もいかない子供をサンザン働かせて、その甘い汁を吸ってるオトナを、ワタシは無条件に憎むのであります。
今度の新メンバーは、齢12歳だそうです。
全ての取り巻きのオトナがデコちゃん(高峰秀子さん)の養母のようなのばかりでは無いとは思うのですが、いや、やはり、どうなのかなぁ、と。
閑話休題。このGWに観た映画の中にも、多くの子役が活躍する作品が多くありました。
まず、なんといっても、1日にも書きました「生まれてはみたけれど」。
突貫小僧氏の名子役っぷりには、ただただ驚嘆するばかりであります。
彼が実際にどんな子供だったかは知る由も有りませんが、おそらく「子供」としての愛すべき自由闊達さに溢れたワンパク小僧だったに違い有りません。そんな風情が画面からにじみ出ています。
当時のスチール写真をみると、いやホント、これほどワンパクそうなツラガマエの子供はそうそういない、という感じです。当時はこんなガキばかりだったのかもしれませんが、今はああいう雰囲気の子供にはそうそう会えません。
氏は戦後、「幕末太陽傳」にも出てたりするんですね。生涯で250本もの作品に出演され、ついこないだ大往生されたとのことです。子役スターだった人で、成人後もそれなりに活躍できる人は稀のようですが、氏は正に生涯かけて日本映画の黄金期を駆け抜けていったわけです。
黒澤作品「赤ひげ」には、女郎屋から赤ひげによって救われ、小石川養生場では加山雄三に救われる「おとよ」という少女と、生活のためにコソ泥に励まざるを得ない「長坊」という二人が登場します。
もはや「名演技」としか言いようの無い二人の演技!
「長坊」はその後、TVの学園物などでもその姿をよく見かけました。
あと、小津作品「お早よう」で、テレビをせがむ兄弟と、その友人たち。彼らも名演技でした。
あのウンコもらして杉村春子に叱られる子、あの子が私的にはベストオブ子役@お早いよう、です。
彼ら・彼女らがモーニング娘。の皆さんと決定的に違うのは、彼らは決して性の対象として見られ、評価されたわけでは無かった、ということでしょうか。
先日ご結婚された原田知世さんも、そういえばデビューは14,5歳だったですね。TVの「セーラー服と機関銃」や、なにより大林作品「時をかける少女」は鮮烈でした。
彼女もある意味で性の対象たるアイドルとしてのスタンスもありましたが、決してそれだけでは無かったが故に現在でも活躍されてるのだと思います(監督の性的興味の対象だったようなフシが見えたりしますが)。
私的には彼女は、女優さんというより、シンガーもしくはナレーターとして魅力的です。
昨年ワタシは江東区内の某小学校の課外授業の講師をつとめたのですが、この模様をテレビ朝日がずっと取材してまして、最終的に出来上がった番組を見たら、ナレーションを彼女が担当されてました。
いわゆる専門のナレーターさんに比べると技術的には多少劣るところもありましたが、それを補って余りある・・・いや、そんな技術などどうでもいいのだ!と思わせるだけの魅力が、彼女のそれにはありました。溢れてましたですよ。
大林監督には、特に’80年代、少女を扱っったら他者の追随を許さない、という感じの、珠玉の作品が多くあります。
この「時を・・・」もですが、「転校生」に「さびしんぼう」。どれもこれもワタシは非常に深くカンドーさせられました。
「時を・・・」では白いブルマーというありえないコスチュームを与えられた原田知世さん、「転校生」では、やたらと(?)下着姿、時にはモロに生オッパイを出したりする小林聡美を見ることが出来ます。どうしてこういうことをさせたんだろうか?・・・小林聡美の生オッパイが無ければあの映画はあのクオリティで成立出来なかったのだろうか?と、初見から20年経過した今、ワタシは改めて思います。
そういえば大林監督を師と仰いだ(とされている)今関あきよし監督は、先般、エンコーでタイホされちゃいましたね。中学生とホテル行って、ありていな言い方をすると「ヤっちゃった」んだそうで。いやはや、なにやってんでしょうか今関。
「さびしんぼう」は、私的にはいわゆる「尾道三部作」の頂点だと思ってるのですが、これに主演していたのが富田靖子さん、いや、富田靖子「様」。
富田様のデビューが、この今関監督作品の「アイコ16歳」でした。なんでも15万人もの中から選ばれた、とか。
「さびしんぼう」では、彼女はまるで質の違う2役を見事にこなしておられました(解釈によっては3役、4役とも言われますが)。
そのひとつ、橘百合子は、「東京物語」の紀子とかなり似た「不可思議さ」を見せます。
ヒロキ(尾見としのり)の接近(?)に対して彼女は“私、あなたが思っているような女の子じゃないんです・・・”とかなんとか言って去るんですが、では、実態はどんな娘なんだろうか??と、紀子に対して同様、あらぬ想像をしていしまう穢れたオレがここにいます。この辺については、おそらくは「あえて」、作品中では一切説明されません。
「さびしんぼう」を観た直後、東京は当時日本橋にあった東急百貨店に行きましたら、屋上にこの富田靖子さんが来てまして、なんか新曲のプロモーションをされてました。
カメラ小僧の皆さんが多数集まるその目前の簡易ステージ上で彼女は「スイート」なる歌を、確か2回くらい繰り返し歌ってました。
「さびしんぼう」であれほど・・・当時中学生だったワタシにもわかるくらい明確な名演技を見せた彼女が、どうして今さら「スイート」などというベタベタな歌を携え、「アイドル」としてプロモーションして回ったりしなければならないんだろう・・・と、大げさでなく非常に暗鬱な気持ちになったのを覚えてます。
彼女は当時既に、日本でトップに近いレベルの名女優だったはず。それは「アイコ・・・」と「さびしんぼう」を観た人なら誰でもそう思ったに違いないのですが、にもかかわらず目前の彼女は、「単なるアイドル」として、いわゆる「営業」をしている。
もったいないなぁ、と思ったですよ。
とか言いつつ、当サイト管理人はこの時、ある種の余興として行われた「YASUKOグッズ争奪ジャンケンゲーム大会」で見事勝ち抜き、「スイートのロゴ入りタオル」をゲットしたのでした。
で、このタオル、あれ以来一度も使用せず、我が家のタンスにしまってあります。
富田さんはワタシと同学年、原田さんはワタシの1コ上、お二人とも同世代です。
お二人とも、なんというか、非常に良い齢の重ね方をされてますね。感動的でさえあります。