30代に聞いた『小学校時代に好きだったアイドル』、1位は「光GENJI」
http://www.oricon.co.jp/news/ranking/69247
・・・我ながらホントにどうでもいいんですが、このアンケート、表題は『小学校時代に好きだったアイドル』で、本文中は「小学校時代に好きだったアーティストは?」になってます。
要するに執筆者にとって、この場合の「アイドル」と「アーティスト」は同義だ、ってことになります。
そういや、この時期・・・チェッカーズだとかが一世風靡していた時期あたりから、なんというか、アイドルをアイドルと称することに対する衒いが生じ始めた、というか、要するに“オレ(ワタシ)はアイドルじゃない、アーティストなんだ”みたいな論調が目立ち始めてきたような気がします。
アイドルなんかと一緒にするな、オレらはアーティストなんだ、という自称、そして売り方そのものもそういう傾向になっていったのが、80年代後半のこの時期だったように思います。
メディアの方でも、アイドルではなくアーチストと呼称しないとマズい、みたいな風潮がありました。まぁいろんな理由・思惑もあったんでしょうが、とにかくそういう傾向がメディア側にも存在していた。
須らく、アーチスト>アイドル、なんですね発想のスタートが。
当時中学生だったオレは、どう呼称したところで実態はいわゆる「アイドル」なんだから、それでいいじゃねぇか、とか思ってたもんです。
嵐の櫻井翔は、「Unti Unti(=Anti-Anti)」の中で、図らずもこの傾向に対して、自らの実感を裏打ちとしてのアンチテーゼを投げかけております。
アイドルで悪いか、“How many girl did you get? 俺はこんだけ人数いるぜ たかがアイドル風情がタイトル奪い取る 最速で奪い取る”
という次第で。
また、同じく嵐の二宮は、鶴瓶氏との対談中で・・・下記は要約ですが、
“芸能人の仕事、例えば俳優でも歌手でも、それは何歳になっても成立でき得るんです”
“ただ、唯一「アイドル」だけは、賞味期限がある・・・だからボクは、今は「アイドル」をやっていきたい”
と話しております。
この世代の若者は上記したような傾向の中で人格形成しているはずなので、「アイドル」という存在に対し、多少なりともアレルギーがあるはず。
嵐の面々も、みたところいい意味で「普通人のマインド」を保っているので、他聞にもれずこういうアレルギーは少なからずあったろうと思う。
しかしながら、ジャニーズ事務所に所属し、Jr.からピックアップされデビューするに至り、彼らは典型的なアイドルであることを課せられた。
そういう状況・環境において、彼らは結果として上のような形でそのアイデンティティを構築するに至った、というわけです。多分。
で、それは恐らく正論であります。
彼らの、いわゆる「ブレイク」は、こういうアイデンティティの昇華の結果でもある、と、オレは思ってます。
関係ないですが、5×10のベストアルバムは・・・まぁシングルを時系列で並べただけのものではあるけども、やはりクオリティが高いです。
ちなみにオレは初回限定盤を持ってます。