え?デンカオセーンとやるの?マジですか?オレはこのマッチメークが正式決定してたこと、今の今まで寡聞にして知らなんだ。
デンカオセーンは確か坂田を2RあたりでKOしてチャンプになったはず。この時期の坂田には比較的簡単にダウン取られがちな印象があったものの、それでも4度防衛中のチャンプを倒したという実績は、これは当たり前だが無視できない。要するにデンカオセーンは強いですよ。43%というKO率は、フライ級という軽量級において、まぁ飛びぬけてスゴくはないけど結構ハイレベルな数字である。
対する亀田大毅はどうかというと、まず実績はゼロ。マイナスといいたいところだが、まぁとりあえず「ゼロ」である。とっくに峠を越えたワンディー・シンワンチャーと、内藤大助以外、知られる選手と対戦していない。
じゃあ試合ぶりが評価されてるかっていうとそんなこともなく、周知のようにむしろ内藤戦で大いにミソを付けている。
要するに、現状では、まぁ良く言って「特に実績の無い若いボクサー」でしかない。
この試合のためのスパーリングパートナーのフィリピン人が「カメダはパワーはあるがノーテクニック」と言ったそうだが、そんなこたぁ言われなくても分かってる、と。
ボクシングってのは、バンテージ&グラブでガチガチに固めた拳で殴りあう、という、非常に危険なスポーツである。
だから、亀田大毅レベルの選手をデンカオセーンのレベルの相手と対戦させるのは、人道的にどーかと思う。
また、とりあえずファン的にも「面白いボクシングの試合」になる見込みが無い。ほぼゼロ。洗練された攻防の妙などを楽しむのは難しいだろうと思う。
そんな次第で、オレとしては、基本的にこのマッチメークには反対である。
ただ、以前にもデンカオセーンは減量でポカやったり、またマネジャー問題でトラブったりなど、どうも落ち着かないというか、はっきり言ってダメダメな面もあったりする。
また、どっちかっていうとタイの選手は、相手をナメまくってきたり、またすぐ試合を投げちゃったり、これまたつまんないことでダメダメになっちゃう傾向がある気がする。
松村VSカオサイ戦Vol.1でも、カオサイの動きは別人のそれであった。Vol.2ではウワサ通りの鬼神のようなカオサイに戻っていたが。
今回のデンカオセーンも亀田大毅を思いっきりナメて来てると思うので、充分に調整・・・要するにロクスッポ練習せずに試合に臨んでくる可能性もある。そういうことを普通にしちゃうのがタイ選手である。
そんなわけで、案外前半・中盤くらいに、アレよアレよという間に亀田大毅が倒しちゃったりする可能性も、決して無くは無い。ゼロではありません。
関係者も、両者がそれそれベストコンディションで来たとしたら亀田に勝ち目が無いってことくらいわかってるはずなので、そもそもこの試合、デンカオセーンが必要以上にナメてくること、また減量でまたポカやってくれたりすることを期待してのマッチメークなんじゃないかと思う。
そんなわけでオレの予想だが、これは、あくまでデンカオセーン次第。
デンカオセーンがちゃんと調整してきてたら、中盤までにKOで勝つでしょう。当たり前だが。
ただ、繰り返すがデンカオセーンは確実に亀田をナメてきてるはずなので、例のようにバタバタ前進してくる亀田を捌くのがメンドくさくなって、中・後半でアッサリ試合を投げて、いわゆる「イヤ倒れ」しちゃう可能性もある。無くは無い。
・・・まぁ、中間を取って(?)、デンカオセーンの大差判定勝ち、ってところでしょうかね。
亀田は内藤の強打をさんざん食っても倒れなかったくらいだから、とりあえずKO負けは無いかな、という気がする。