白黒ハッキリさせりゃいいってもんじゃないのだ。

なんでもカンでも白黒ハッキリさせればいいってもんじゃない、と思うのです。世の中には、「白」、「黒」と同列且つ同格でもって

「白なんだか黒なんだかよくわからないけどまあいいか!」

という価値観が存在するのであります。

「大相撲」なんてのは、この3つ目な価値観の極北です。

“八百長のウワサもあるねぇ、でも取組みるとガチっぽいなぁ、でも・・・まぁその辺は、ねぇ”

というのが大相撲の醍醐味の大きなひとつだったりするんですよ。

むしろ「なんでもカンでも白黒ハッキリさせればいい」という価値基準、これの方がオレ的には摩訶不思議です。

っていうかね・・・あくまでも私的にですが、この「白なんだか黒なんだかよくわからないけどまあいいか」という価値観を理解できるかどうか、若しくはどこまで咀嚼できるか、そこんとこでそのニンゲンのインテリジェンスの多くが問える、と思います。

なんだかよくわからん、な事柄をいかに・どこまで具現的に捉えられるか。ここが豊穣な人生を送れるか否かの分水嶺ですよ。

もっとハッキリ言っちゃいますとね・・・「なんでもカンでも白黒ハッキリさせればいい」なんてのは、これはアホの発想ですよ。そう思えてなりません。

しかし、この「白黒ハッキリ」という思想、いったいどっから来たものなんだろうか。西洋的な思想かっていうと必ずしもそうでもない気がします。
WWEに熱狂してるアメリカ人たちのうち、それがガチ試合だと思って観てる人は恐らく皆無でしょう。リング上の選手等がガチで闘ってるわけではないことを
理解しつつ、それでも彼等は赤・青コーナーの選手の応援に熱中しています。で、そんな様を「非常にアメリカ的だ」なんていう目でワレワレは見ています。

そんなわけで、どうやらアメリカ文化の影響ってわけでもなさそうです。じゃあなんなんだ、と。どっから湧いてきた発想なんだろうか。

とにかく、こういうルーツもよくわからん思想・発想に踊らされてはイカンです。

とりあえず、世の全ての「試験」で、マークシートを廃絶することかは始めなきゃイカンですかね。

コメントする