嗤うべからず。
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これね。この「まとめ」。
申し訳ない。おっちゃんは謝ります。つい笑ってしまいました。想像力の欠如です。すいません。
昔、あまり性質の良くないサイトで知り合った方に聞いたのですが、東北の中高生で、都会に憧れて家出するような子は、まず仙台を目指すんだそうです。
本来なら東京を目指すべきところかとも思うのですが、いくら都会に憧れてるからっていっても、地方の子にとって東京は敷居が高すぎる、精神的に仙台が限界だ、と。
(余談ですがこの話を聞いたとき、そういや仙台で一人旅した時、駅前の電話ボックスに大荷物持った女の子たちがいたなぁ、なんてことを思い出しま
した。雪が降ってたので旅先での雨宿りならぬ「雪宿り」かなぁ、なんて思ってたのですが、あれはきっとそうだったんだろうな、なんて。もう10年以上前の
話ですが)
事程左様に、東北に限らず地方の中高生にとって東京とは、生まれながらに東京人であるオレなんかには想像できないくらい敷居の高い所なんと思う。
10歳台の彼ら彼女らにとって、東京ってそれはそれはおっかないところなんだろうな、と思うわけです。
故に、田舎からはるばる日帰りでコンサート観に上京した10歳台の女の子にとって、当日になって突然に”コンサートは明日にします”なんて言われちゃうのは、もうトンでもない恐怖につながることだったのかもな、などとも。
日帰りのつもりだったから宿なんかも取って無いし、そもそも故郷にいたら、宿を取る、なんて経験もなかったろうしねぇ。
“東京は怖いとこだってイメージがある、でも日帰りのつもりだったから、そこんとこはさほど意識せずに上京したのに・・・!”
“この恐ろしい大都会で、私(たち)、いったいどうすればいいの!?どうなっちゃうの!?ウヒー!”
・・・ってなってしまっても、それはある程度仕方ないことなのかもしれないな、と思い直してる次第であります。
ということで、この「まとめ」、あまりに荒唐無稽な内容でちょっと笑ってしまったのですが、考えたら笑っちゃうのは失礼というか可哀想かも、と思っています。
そして同時に、地方在住の彼ら彼女らにとって、ある面において「東京」がどういう存在であるのか、よくわかりました。
即ち、
・渋谷、原宿、新宿、池袋の西口と北口は怖いところである
・その「怖いところ」に行くと、服を切られたり、抱きつかれたり、車に連れ込まれたりされてしまう
・さらに、車を使って(さらわれて)レイプされたりすることがある
・おまわりさんも信用できない
・でもいざとなっったら警察署に行けばどうにかなるかも
・50歳台のアブナいオッサンが跋扈している
・・・と、こういう種類の恐怖が、彼ら彼女らの、ネガティブな面における対「東京」イメージなんだですねきっと。
東京って、彼ら彼女らにとって、場合によってはこういう「魔境」イメージなんだな、と思う次第です。それは東京人であるオレなどには想像もつかないことですが、思うにそれはそうなんだろう、と。
まぁみんながみんなじゃ無いでしょうけども、少なくともアイドルのファンとして、コンサートのためにエンヤコラと上京しちゃうような、ある意味ピュアな10歳台の子にとって、東京はこういう種類の「恐ろしい都会」なんでしょうねきっと。
・・・しかし、オレなんかからしたら、地方の方がよっぽどおっかないけどなぁ。
人気のない通りなんかに出ると、ここでなにかあっても助けは来ないだろうな、大声出したって人がいねぇんだもんな、などと考えちゃうときがありますよ。
っていうかね、オレは結構日本中いろいろ行ってるほうで、例えば那覇、また例えば仙台、札幌、大阪、名古屋、神戸・・・このあたりは結構くまなく裏筋まで廻ったものですが、オレん家の周辺よりよっぽど都会でした。
件の彼ら彼女らも、次回の上京時は臆せずあれこれ観て欲しいものです。そんなにおっかないところばかりじゃ無いはずなので。