昨日の投稿に対する反省と、サルの話。

昨日、映画鑑賞における基礎教養の重要性っていうか必要性に関してあれこれ書きましたが、一晩明けまして、よく考えたらそんなのどうでもいいことでした。そいつが面白く観られたらそれでいいじゃんか、と今は思います。めいめいが好きなものを好きなように観ればいいじゃないですか。それ以上何が必要だっていうのですかまったく。

そんなことよりここ数日感じてたのですが、我がfacebookのタイムラインがどういうわけだか猿の動画投稿でいっぱいなのです。猿、サルですね。モンキーですよ。それもどうやらやら特定の種のモンキー。思わず気になって調べましたら、いずれの動画も撮影場所はタイ王国もしくはカンボジア王国の街中もしくは恐らく街外れの森や林な由で、種類はニホンザルの近種でもあるカニクイザルらしい。

動画の内容も類型がありまして、目立つのは、

・どっかのアンちゃんがバイクでボロボロのタンボール箱を運んでくる

・箱を開けると恐らく生まれたばかりの子ザルが1匹、場合によっては複数匹入っている・詰め込まれている

・その子ザルを取り出して、あまりキレイとは言えない感じの水でザブザブ洗う

みたいな感じのやつ。ムチャクチャな扱いしてるですが大抵“so adorabke💓”とかってコメントが臆面もなく付記されてます。

どっから運んできてるんかなぁ。どっかで買ってきてるのでしょうか。でも行くとこに行けばそこら中にいるみたいなんだけどなこういうサル。

あと、親ザルにネグレクトされて怪我まみれの子ザルのようすをひたすら撮ってる、っていうのも多い。すごいなぁと思うのは、そういう怪我だらけ場合によっては血まみれのサルを、彼らは普通に素手で触って、ヘタしたらマウストゥマウスで人工呼吸したりしてるんですよ。死んじゃってハエがたかってるサルを普通に拾って穴掘って埋めたり。怖いもの知らずですね。こういうヤツらが世界中にわけわからんウイルスを伝播させてんだなと思います。っていうかよく平気でいられるよなこの人ら、と。

ニホンザルの近種であるこのカニクイザル、性質はニホンザルよりずっと穏やかで人懐っこく、またタイもカンボジアも敬虔な仏教国であるので、サルが糞尿を撒き散らしたり(サルは賢いけどもトイレを決して覚えないのだそうで)、蛇口を捻って水を飲むけども飲み終わって元通りに締めることが無いからあたりが水浸しになったり、露店の食い物を持ってったりでもって街を結果的に荒らしても、この国民の皆さんは決して「駆除」「処分」という発想にはならない由。

だからまぁサルたちはやりたい放題なわけですね。

で、そんなやりたい放題のサルをひたすら撮ってる動画が世界的に人気コンテンツなようで、当地にはサル動画youtuberが大量にいるんだとか。

前述の「親ザルにネグレクトされて怪我まみれの子ザル」ですが、これはまごうかたなきネグレクト、シッポ掴んで数十メートル引きずったり、あちこち噛みまくったりしてます。これはある種の「しつけ」なんだそうで、これを経て子は親に従順になり、その従順さを以て親による庇護をしっかり受けられるようになるんだとか。

文字通り半殺しに近いような攻撃も見られますが、たまにまかり間違って「全殺し」となっちゃうこともある由。ボロ雑巾のように成り果ててハエがたかってしまってる赤ちゃんザルの動画も大量に流れてきます(そういうのを普通に素手で触っちゃってるわけです彼の国の方々)。

所詮は畜生の悲しさよ、ということになりますが、考えたら人間でもそういうヤツ、ネグレクトの末に殺しちゃう親人間がたまにいますよね。してみるとこの手のヤツは群れ集団においての標準偏差水準を下回っているエテ公と同レベルだと言えますね。いや、しつけの意思がほぼゼロでもって「全殺し」してんだからサルのレベルにも達して無いわけですか。なにしろ、もはやホモ・サピエンスの埒外だと言っても過言ではありませんね。

しかし何故にオレのタイムライン、斯様なサル動画が蔓延するにまで至ったのでしょうか。

不思議です。