暴論だけど暴言ではない(つもり)。

以下は平成22年9月18日付読売新聞記事からの抜粋引用です。

岡山県真庭市内の県立高で、夏休みの宿題を出さなかった男子生徒(17)に対し、学級担任の男性教諭(25)が「殺すぞ」などと暴言を吐いていたことがわかった。
 同校などによると、教諭は10日午後のショートホームルームで、宿題が未提出だった生徒に、他の生徒の前で「宿題を出さにゃ殺すぞ」などと暴言を吐いた。
 教諭と生徒は提出期限を13日と決めたが、一部しか提出されなかったため、教諭は14日午後、廊下で会った生徒に「提出したから生きているんだよな」と、再び問題発言をしたという。

・・・我ながら「学校のセンセイ」に対して事有るごとにボロクソ書いてばかりいるので、今回はできるだけ擁護の方向で書こう、一方的な悪口みたいなのは避
けよう、ってことで考えたのですが、今回に関しては、残念ながらどうしても、生徒に「殺すぞ」というような言葉を簡単に吐けちゃう教師を擁護する術が思い
つきませんでした。
故に今回も、結局悪口三昧な内容になるかと思います。
 
 
まず、人間の生き死にを軽んじるような言葉を、いいトシした大人が簡単に口にするという、これは個人的に許せません。
25歳なんてぇのはハッキリ言って「小僧」なわけですが、さすがにそれでもこういう言葉を軽々しく口にして許される年齢ではありません。

(まるっきり余談ですが、某居酒屋チェーンの社長も、会議etcの度に社員に”いますぐここ(ビルの5F)から飛び降りろ!”とか言っちゃってるみたいですね。先日雑誌だかなんだかで読みました。それが我が社員教育の極意だ、みたいな論調でした。
「ベンチャー企業の雄」だとか、さらにこともあろうに教育ナンヤラ委員会理事長だかに就いてたりなど、なにかにつけやたら持ち上げられることの多いこの社
長ですが、居酒屋店舗としては殊更目新しい事を興してるわけでもなく、要するにただ「カネ儲けが上手い」ってだけの人物です。ハッキリ言ってそれだけのハ
ナシ。なのにこの持ち上げられ方、なんかヘンな感じだなぁと思うのですが、それはともかく、こういうようなことを部下に言い放って、それをあたかも美談の
如く吹聴する神経を、オレはひたすら軽蔑します。アホか!と。)


どんな状況であれ、またどんな理由があっても、他者に「死ね」とか「殺すぞ」とか言って許されるのは、まぁ小学校4年生まででしょう。
それ以降は、死というものはそういう軽々しいものではない、という事を、なんらかの形で学んでなければいけません。

学ぶ機会は、そう希少ではないはずです。生きてりゃ親戚だとかジィさんバァさんの葬式に出ることもあるだろうし、ペットの死に直面することもあるでしょう。そういう時に、人間はその「死」について学ばなくてはいけない。
逆説的には、そういう後継者教育のために生物は死ぬのだ、ともいえるでしょう。そういう側面もあるはずです。
その意味でムツゴロウさんは「ペットはどんどん飼って、どんどん殺しなさい」と言ってますね。「殺しなさい」の部分でとかく誤解を生みがちな言葉ですが、主旨としてはそういう事です。
生きとし生けるけるものが死ぬという、このことの本質が理解できていれば、こういうセリフは簡単に吐けないはずです。ましてや教え子にはね。
このアホ教師は、いったい25年間なにを見聞きしてやり過ごしてきたんだろうか、と・・・不思議でなりません。

あと・・・もしかしたら例外もあるのかもしれないものの総じて教職者がロクデナシである、という、このことの理由には、彼等に「下積み」の経験が絶対的に不足している、ということが第一に挙げられる気がします。
サラリーマンだろうが職人さんだろうが、大抵の場合、その職に就いたら、まず最初はペーペーとしての下積み期間に入るのが「普通」です。
例えば新卒入社して3年以内に退社・転職する際、転職先の企業はその人を「キャリア:有り」というワクには入れません。3年働いてようやく一人前としよう、という不文律が厳然と存在します。要するに3年間は下積み期間なわけです。
しかるに教職者の場合、要するに大学出たらすぐ「センセイ」扱いされちゃうわけでね。これは有る意味悲劇です。世の中のことはもちろん、自分の仕事につい
てさえもロクにわかってない小僧っ子が、センセイという名のもとに20人だか30人だかの子ども達の「頂点」に立てちゃうってのは、あまりにも不健全では
なかろうか、と思う次第です。
彼等にも、ペーペーの下っ端として辛酸を嘗める機会を与えてあげないと、なによりも彼等自身にとっての不幸ですよ。

今回のこの記事だけでは、例えばこの生徒がどういう子だたかとか、普段のこの教師がどんなヤツだったかなど、諸々詳細がわかりません。
だから、上記以外についてこの教師を非難することは出来ません。
しかしながら、逆に言うと、この上記に関しては、例えばこの子が教師に輪を掛けてのロクデナシだったりとか、この子の親がトンでもないモンペだったりとかしたとしても、そういうことに関係なく非難されるべきポイントだと思う次第です。

ついでながら・・・まったく実もフタも無いですが、

・この子が「15日に学校を欠席」したってことと、「16日に保護者が学校に来」た、という、この2件についての論理的な整合性に関する記述が無い・・・
要するに、センセイからの暴言が理由で学校に行かなかった・行けなかった、と言外に言ってるような感じの記事ですが、ホントにそうなのか否か。

・この程度のことが、果たして天下の読売新聞が記事にするようなことなのか否か

・そもそも、宿題くらいちゃんと出せよ!

といった部分もちょっと気になったりしました。
でも、やっぱり「殺すぞ」とか言っちゃダメよ、と。

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