瑣末なことですが、

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ(31日、大阪府立体育会館)チャンピオンの井岡一翔(22)が挑戦者ヨードグン・トーチャルンチャイ(21)=タイ=を1回TKOで下し、2度目の防衛に成功した。

だそうです。だそうですっていうかオレも珍しく観てましたが、まずこの試合、早すぎてなにもわかりませんね。

1Rで決しましたが、試合時間の短さイコール実力差とは必ずしも言い切れないので、井岡がどれだけ強いのか、果たして挑戦者の実力がどんだけのモンなのか、など、この試合だけではなんにもわからんちんです。

挑戦者はなにしろナンにも出来ないうちに負けちゃった=ナンか出来てたらまた別の展開もありえたかもよ、というね。そういう意味でね。

ただねぇ、それはともかく、細かいことですが、


・輪島功一が偉大なのは、なにもカエル飛びやったから、ってだけの話しじゃなくてね、その偉大さの根拠、これはアルバラード戦や柳戦で、もうリア
ルに死ぬんじゃないかってくらい木っ端微塵に倒されたにも関わらず、ダイレクトリマッチで勝っちゃった、それもKO(TKO)で、ってとこに尽きるんで
ね。

・・・まぁ考えたら柳戦はフジテレビでの中継だったので、TBSとしてはそこんとこに触れにくい、若しくは触れられないのかもしれませんけどね。なんか引っかかっちゃいました。って、ボッシ戦もTBSだったのかな。

・TV視聴率の件ですが、矢尾板貞夫vs.パスカル・ペレスの一戦は、非公式ながら90%台だった記憶があります。

ああ、コレも「TBSで中継したボクシング試合番組」の視聴率ランキングだったのかな。上記のペレス戦はやはりフジテレビだったはず。

・ガッツ石松が偉大なのは、「幻の右」もさることながら、実はデ・ヘスス戦やデュラン戦に拠る部分も大きいと思うんですね。どちらも負け戦だったからアレですが、そもそもこの2戦が組めた・組めるレベルというか立場にいた、ってとここそが「偉大」なポイントで。

・具志堅の試合がいくつか観られましたけど、バルガス戦を出して欲しかったなぁ。具志堅の世界戦キャリアのベストはこの試合だと思うんですよオレはね。

あと、演出方法として、グスマンは当時「リトル・フォアマン」としてその強打が恐れられた存在で、それまで8戦しかこなしてない、しかも直前のゴ
メス・キー戦のデキがイマイチだった具志堅には到底勝ち目が無いと言われてた、とか、その辺まで突っ込んでも良かったんじゃないかな。マニアック過ぎちゃ
うのかしら。そんなことないよね。やり方次第。

なにしろもうちょっとグスマンを持ち上げないと、それに勝った具志堅の偉大さが際立たないですよね。そういう意味で、少々演出が甘いなぁ、と思いました。

・もう何度も何度も書いてる気がしますが、「ノーモーション」とかいうのはやめて頂きたい。マジで。

世界レベルの選手のパンチが「ノーモーション」なのは、もはやあったりまえのことです。殊更にいうこっちゃないです。選手に失礼なんじゃないか、と思う。

むしろ、ワザとモーション付けて打ったりしてますよみんな。こないだのパッキャオの試合なんかそのオンパレードでした。そういうもんです。そこまでこの競技は成熟してるわけですが、報じる側がそれについていけてない、といわれても仕方ないです。

・・・そんなわけで、ちょっとばかし気になったので、大晦日にも関わらず書いてしまいました。すんまへん。

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