今週から「深川八幡祭り」です。今年は本祭りということで、神輿56基勢揃いの連合渡御が執り行われます。地域自治(組織)の有名無実化が盛んに言われる昨今において、町内会ごとに神輿、それも結構なデカさのを所持しているというのは、これは結構稀なことなんじゃないかと思います。当の神社様にはここ最近いろいろあった・・・いやホントにいろーーーんなことがあった由ですが、そういう事どもに頓着することなく、今年も盛大に行われるようで、なによりです。
約10年間ほど、このお祭りに文字通り「付きっきり」だった時期があります。なにかって言えば神輿関係の取材ばかりしていました。本祭りは3年に一度ですが、その間の2年間は何にもないのかというと決してそんなことはなく、子ども神輿の連合渡御有り、お宮の神輿(の二ノ宮)の渡御有り、やれ○○町で神輿を新調した・修繕した、△△町で神輿練習会がある、○日には幹部総代の会議がある、と、なにしろ一年中、っていうか年がら年中「お祭り」と関わりっぱなしの10年間でした。
100万人からの人出が予想されるこのお祭りですが、エラいのは「単なる大イベント」というところに帰結してしまってないところです。
いつだったかこの連合渡御の「10時間生放送」なる番組を作ったことがあるのですが、その際に総代さんに耳にタコができるほど言われたのが、この「単なるイベントとして採りあげるな」ということでした。即ち、お祭りというものはあくまでも神事(の一環)であって、神輿はその名の通り神様の乗り物であるので、そのつもりで放送しろ、と。
このことは存外ないがしろにされがちな事柄で、余所のお祭りなどには、この総代さんらの危惧してたような「単なるイベント」としてしか見られてないようなものも多い由です。
深川のお祭りはそういう視点で切り取るな、と、クドいようですが口を酸っぱくして言われました。言われまくった。
実際「深川八幡祭り」には、神事としての崇高さがあります。これは参加したらわかります。実際サケ飲んで神輿担いでる人もいなけりゃ、カラフルな肌の方々が神輿の上に乗ったり、ケンカしたり、なんていうことも「絶対に」ありません。神輿の上にのってはっちゃけたり、ケンカなど大暴れしたいから祭りに参加する、というようなヤカラが多い中、このあたりが徹底できてるというのはスゴいことだと思う。
深川八幡祭りは、そりゃもうトンでもなく賑やかな、盛大なお祭りです。恐らくは猛暑の中での挙行となると思われますが、水掛け祭り・水掛け神輿といって、この神輿渡御はその道中で神輿に水を掛けまくります。なぜ掛けるのかには諸説ある由ですが、とにかくザブザブ、ドカドカ掛けます。なので、まぁ暑いことは暑いですが、とりあえず合法的に往来で水浴びできるわけなので、暑気も自ずから払われます。4トントラックに水を満載してバケツで掛けまくるは、消防団が放水車で散水するは、そりゃもう大騒ぎです。おかげでオレは今でもカメラの防水化には大いなる自信を持っております。
本祭りの年は、前年の年末くらいから幹部総代の皆さんがピリピリしてて、オッカなくて弱ったものです。
今週の土日が今年の本番です。さぞかし皆さんお忙しいことでしょう。成功をお祈りしておりますよ。