「放射能問題」で右往左往。
先日twitter上で、ホントにわけもわからず突然に
「このアカウントは自分たちが広告屋であると堂々と名乗っている。金をもらって反原発潰しの世論工作をしていると自白しているようなもの」
なんて書かれましてね。
ホントに全く心当たりが無いので、ネット上では基本的にスルー・リアルでは格好のネタとしてあちこちで吹聴して使わせてもらってる次第なんですが、とにかくそのお陰か、ここんとこ知らない人からダイレクトメールをいくつか頂いています。
「そういうあなたは体調に問題ないんですかっ!健康被害はないんですかっ!!!!」(原文ママ)
ってのも頂いたんですが、この場合、なんも無い、って返信すると逆上されそうでね。でもホントになんもないんですけどね。
そもそも問題なのは、放射能による障害というのが往々にして5年後10年後、引いては子々孫々の代になって出てくる、ってとこだと認識しているの
ですが、twitterのTLを覗いてみると、やれ鼻血が出たとか眼が充血してるとか、そういう類を放射能による健康被害としてしまってたりするんです
ね。
「ウチの子(4歳)、今まで出したこと無いのに鼻血が出た!」
とか、
「あの事故以来、なんか体が重いんです!」
とか、
「突然、顔にできものが出来た!」
とかね。
オレは当然ながらそのスジの専門では無いのでいい加減なことは書けませんが、4歳くらいの子が鼻血出したりするのは自然だろう、と。
事ほど左様に、ナンでもカンでも「放射能」と結びつけちゃうのは、はてさて・・・です。
ナントカって精神医学者の方も仰ってましたが、この度の原発事故に関しては、確かに「正しく怖がる」という姿勢が大切なわけですが、過度のリアクションによる精神への負荷、この方がよっぽど問題なんじゃなかろうか、と思うわけです。
先日、新聞だったかの記事にありましたが・・・どっかの小学生(女児)がお母さんに、
“もう放射能のことは言わないで!学校でそんなこと言ってるのお母さんだけ!”
“私もみんなと同じ給食食べたいし、みんなと外で遊びたいの!”
とキレてしまったそうなんですが、それに対して当のお母さんいわく
“ごめんね、でも、あなたを守ってあげられるのはお母さんだけなのよ。だから我慢してね”
と。・・・こういう話は悲しいねぇ。悪意が介在せぬまま、ひたすら傷つく人がいる、というね。
あと、東京から沖縄に「避難」した女性が、引越し先での生活費を東電に請求した、なんて記事もありましたね。
こんなんが許されるなら、オレも「避難だよ!」と言い張って沖縄移住しちゃうところですが、この女性は「本気」なんですね。本気で「放射能」からの避難を考え、実行した、という。
「放射能」によって我々はどういう被害を被るのか。この辺についてはいわゆる閾値があるわけでもなく臨床実験結果があるわけでもなく、要するに
「誰にもわからない」というのが正しい現状認識だったりするわけで、それは即ち、少なくとも当分の間我々は「右往左往」するより他に術無し、ということに
なります。
だとすると、我々は、なんですか、トットと「右往左往」に慣れるしか無いってわけですか。なるほど。