ボクシング・プロレス関係

内藤、亀田、ポンサクレック(亀田VSポンサクレック観戦記)。

2010年3月27日に行われたボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ、同級王者の亀田興毅と暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカムの一戦は、2-0(114-114、116-112、115-112)の判定でポンサクレックの勝利となりました。

・・・老いたりといえどもポンサクレックに一日の長あり、です。全盛期には及ばない出来で、さらに「不幸な」バッティング減点などあったりしたものの、
やはり亀田のような正直なスタイルの選手には磐石。どうやられても、どう動かれても、絶対に負けない、という坩堝に、亀田をいとも簡単に引き込んでしまい
ました。

前述しましたが、ポンサクレックも小松戦などの頃、いわゆる全盛期と比べると衰えが目立つちました。大き目の左ストレートを打つ際にややバランス
が乱れる感じがありましたし、亀田の非常に雑な右ジャブ連打を捌ききれずに下がってしまう場面もしばしば。

ただ、そういうフィジカル面の衰えを補って余りある、非常に老獪な、正に「職人芸」を見せてくれました。

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25年に及ぶボクシング観戦歴。

長谷川が10度目防衛=4回TKO-WBCバンタム級
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2009121800913
というわけで、チャンピオンの長谷川穂積(真正)の実に10度目となる防衛戦は、挑戦者で同級9位のアルバロ・ペレス(ニカラグア)に4回2分38秒TKO勝ち、見事10度目の防衛に成功、という結果になりました。
・サウスポーの利点を十二分に理解し且つ生かした、伸びの良い左ストレートと右フックがあり、
・接近戦では肩の回転を利かした連打があり、
・正確且つ冷徹な防御感があると同時に、
・「攻撃」→「防御」若しくは「防御」→「攻撃」にブランクがない=完成度の高い「攻防の一致」があり、
・なによりも左右のどのパンチにも一発で倒せる破壊力がある。
・・・これで勝てないはずがありません。
表題の通り長い事この競技を観ていますが、特にここ数戦の長谷川ほど「完璧」なボクサーは記憶にありません。
唯一の欠点が(私見ですが)、やや、ホントに微妙にスロースターターな傾向がある、という部分で、実際この試合も立ち上がりはエンジン全開でやや変則にパンチを振ってくる挑戦者のリズムを読みきれずに硬くなってた節がありましたが、4Rにいくらか見切ってきたかな、と思った途端に「失神KO」で勝利。
少なくとも現在のバンタム級においては、長谷川の王座は磐石も磐石、この階級に留まるのであれば、しばらくは今日のような試合が続くことになるでしょう。
(初回KO勝ちを続けていた長谷川をスロースターターとすることに異論もあるでしょうが、だいたいいつも長谷川の1R、2Rあたりはやや硬いです。ワンパンチで勝っちゃってるので目立たない&無意味になってますが)

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おそらく猛烈に少数派でしょうが・・・。

内藤が負けてしまいました。スコアを見ると4~6ポイント差で、ほぼ亀田の完勝、という体裁になっています。
前に出てくる内藤に対し、サウスポーならではのいきなりの左ストレート等で応戦、という、いわばセオリー通りの戦法。
最後までこれを崩さず、亀田側としては理想的な試合展開ができた、ということでしょう。
亀田の勝因は、ほぼこれに尽きます。
逆に、内藤の敗因もこれ。
サウスポーらしいこの戦術を最後まで崩しきれなかった、というのが敗因でしょう。
総論としては、これで全てです。
総論は総論として、下記、亀田の勝因、及び内藤の敗因。

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「なんだかよくわからない」

「ボクシング:右の王者・内藤vs左の亀田興 29日ゴング」
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20091128k0000m050080000c.html
だそうです。
まぁとりあえず一読頂きたい。
そうか、毎日の予想は「亀田有利」なのか。
そうか、そうなのか。
・・・私が間違ってるんだろうか。毎日に限らず、亀田有利としている人が非常に多い気がします。それも、いわゆる「専門家」「事情通」的な人に。
私はもう30年くらいこの競技を観てきていますが、正直、亀田の勝つ展開が全く想像できません。
どうやれば内藤に勝てると思ってるのか不明です。
それくらい両者には本質的な実力差がある、と思っています。
なので、
> 亀田興が勝るのはフットワークとカウンターセンス。鋭く出入りしながら右ジャブや
> 左ストレートを当てれば、内藤は追いきれない。ガードを固めてプレッシャーを掛け、
> 相手の出はなに左カウンターを突き刺す戦法もある。
> 勝敗の行方は12歳若い挑戦者の戦い方次第。亀田興がヒットアンドアウエーに徹し、
> 判定勝ちする可能性が高い。
こういう記述を見ると、いやホントにビックリ仰天です。
決して皮肉ではなく、来住記者は亀田のどの試合を観てそう感じ、またこう判断するに至ったのか、もうちょっと詳しくお話を賜りたいところです。

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内藤vs亀田長男の一戦を予想する。

29日です。2009年11月29日(日)。さいたまスーパーアリーナです。
ここで内藤亀田長男との一戦が行われます。
いきなりですが、常識的に亀田の勝利は考えられません。
ポンサクレック始め、紛う方なき「歴戦のつわもの」である内藤と、ハッキリ言ってマトモな相手との対戦が未だかつて一度も無い亀田。
本来なら比べるのも内藤に失礼です。同じ土俵に立たせるってだけで、オレ的にはボクシング競技への冒涜とさえ思えます。
マトモなフライ級ボクサーとただの一度も対戦してない亀田が、そもそもなんでフライ級の世界ランクにいるのか、そこからしてホントは不可思議です。
 
 
しかしながら、この一戦、あまりにも不確定要素が多い、多すぎる、ってのも事実です。

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マニー“パックマン”パッキャオについて改めて考えてみる。

先日の記事においてあまりにもマニー“パックマン”パッキャオをベタ褒めしてしまったが、今一度考えてみる。
先日はなにしろデ・ラ・ホーヤをサンドバッグにし、タフで鳴るリッキー・ハットンをほぼワンパンチ失神KOした試合を観ての書き込みであったので思わずベタ褒めしてしまった次第だが、果たしてパックマンは本当に先人に勝る磐石な王者なのであろうか。
改めてここで考察してみたい。

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マニー“パックマン”パッキャオに大いに驚く。

3回連続でボクシングネタになる。西岡の試合があまりにも素晴らしかったので、特段の脈絡も無くマニー“パックマン”パッキャオの試合をいくつか観る。
いやはや、驚きでした。こんなボクサーがいままでいただろうか。ライトフライ級からキャリアスタートして、なんかオスカー・デ・ラ・ホーヤにまで勝ってしまっている。
昔観たときと違ってデ・ラ・ホーヤは明らかにコンディショニングに問題があるようだったが、この際そんなことは問題にならない。なにしろこの体格差である。本来ならコンディションがどうとかいうレベルでは無く、デ・ラ・ホーヤが一方的に打ち負かして当たり前な試合のはず。それが、サンドバッグに成り果ててしまったのはデ・ラ・ホーヤの方であった。

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判定より不可解なこと。

アキレス腱切ったり、ウィラポンと4戦したもののどうしても世界王座に就けなかったりなど、波乱万丈というか茨の道を経て、現在では長谷川に次ぐレベルの磐石王者っぷりを誇る西岡利晃。
本場ラスベガス進出が時間の問題となっているホルヘ・リナレス。
この2者の世界タイトル防衛戦が本日行われたにも関わらず、本日の格闘技ニュースのTOPは
http://news.livedoor.com/article/detail/4389327/
これでした。
なんでK-1の、しかも去年の試合に関するニュースがこれを押しのけてTOPに来ちゃうのか。しかも鉄板で防衛成功かと思われたリナレスが1RKOで負けるなど、ビックリ仰天の試合結果などあったにも関わらず。
アホか。

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デンカオセーンVS亀田大毅の結果(予想、微妙に外れる)

以下は、さっき書いた分と併せてお読み頂きたい。
デンカオセーンってのは常にあんな感じなんだろうか。今日の試合に関して各メディアでは「キャリア勝ち」「老練なテクニックで亀田を翻弄」みたいな論調が目立つが、オレが観る限りこれは単なる穴王者である。また特に亀田をナメてかかったが故の調整不足、という感じでもなかった。単にダメなチャンプです。ハッキリ言って。
ああ、だから亀田を挑戦させたわけね、とも思ったのだが、亀田も亀田であまりにも無策。ただバタバタ突っ込んでいく(ここは予想的中)だけで、勝つための方程式というものが無い。勝ち方を知らない、という。
亀田にフィニッシュの「型」があったら、今日の後半のデンカオセーンならいつでも倒せたろうと思う。

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数時間後に控えるデンカオセーンVS亀田大毅の予想。

え?デンカオセーンとやるの?マジですか?オレはこのマッチメークが正式決定してたこと、今の今まで寡聞にして知らなんだ。
デンカオセーンは確か坂田を2RあたりでKOしてチャンプになったはず。この時期の坂田には比較的簡単にダウン取られがちな印象があったものの、それでも4度防衛中のチャンプを倒したという実績は、これは当たり前だが無視できない。要するにデンカオセーンは強いですよ。43%というKO率は、フライ級という軽量級において、まぁ飛びぬけてスゴくはないけど結構ハイレベルな数字である。
対する亀田大毅はどうかというと、まず実績はゼロ。マイナスといいたいところだが、まぁとりあえず「ゼロ」である。とっくに峠を越えたワンディー・シンワンチャーと、内藤大助以外、知られる選手と対戦していない。
じゃあ試合ぶりが評価されてるかっていうとそんなこともなく、周知のようにむしろ内藤戦で大いにミソを付けている。
要するに、現状では、まぁ良く言って「特に実績の無い若いボクサー」でしかない。
この試合のためのスパーリングパートナーのフィリピン人が「カメダはパワーはあるがノーテクニック」と言ったそうだが、そんなこたぁ言われなくても分かってる、と。

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