また数時間後の試合予想。
WBA世界フライ級8位の亀田興毅(19=協栄)が、今度はさいたまスーパーアリーナというデカい器でもって、数時間後に試合をします。
今度の相手は、ノエル・アランブレット。
星野敬太郎(花形)や新井田豊(横浜光) と対戦暦のある、前WBAミニマム級王者です。
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WBA世界フライ級8位の亀田興毅(19=協栄)が、今度はさいたまスーパーアリーナというデカい器でもって、数時間後に試合をします。
今度の相手は、ノエル・アランブレット。
星野敬太郎(花形)や新井田豊(横浜光) と対戦暦のある、前WBAミニマム級王者です。
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亀田3回TKO新王者/ボクシング
<ボクシング:東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦>◇21日◇横浜文化体育館
日本ボクシング界期待の新星、「浪速の闘拳」亀田興毅(18=協栄)が王者ワンミーチョーク・シンワンチャー(28=タイ)に3回TKO勝ちして王座を奪取した。
そんなわけで、亀田が勝利、3RTKOという見事な勝ちっぷりでした。
韓国のボクシング界は、一時よりマシとはいえ以前壊滅的な状況だそうで、東洋太平洋の王者も現在ただひとり。当サイト管理人が一番よく知ってる時代にはほぼ全階級が韓国人王者だったことを考えると隔世の感があります。
東洋太平洋(OPBF)加盟国の中でも一大勢力だった韓国が没落したことで、OPBFそのものの全体レベルが低下しているのかもしれません。
でなければ、あのレベルの選手がチャンピオンになれてるハズがない、と。
昨日というか今朝方も書きましたが、あのチャンプ、ワンミーチョーク・シンワンチャーというのは一体ナニモノなんでしょうか。
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今日・・・数時間後に、あの亀田が東洋太平洋王座に挑戦します。
常識的に考えて、あからさまないわゆる「噛ませ犬」としか対戦経験の無い若者に、タイトルマッチ、それも東洋太平洋王座をかけてのタイトル戦をさせるというのは、愚の骨頂というかファンに対する愚弄というか、なにしろあまりよろしくない事ではあります。
先日よりの繰り返しになりますが、亀田選手本人にはなんの罪も無い。彼は自らの役割を誠実にこなそうとしているだけで、またその誠実さの度合いは、とても(彼が幾分か演じているような)DQNな若者に履行できるレベルのものではない、非常に険しく厳しい課題なはずです。
彼は非常に、生真面目にボクサーとしての努力をしています。それは体つきでわかります。
よろしくないのは、彼をこういう形で祭り上げる大人たちです・・・って、これは先日もしつこく書きましたので以降割愛、省略。
で、あと数時間後に迫った彼の東洋太平戦ですが、おそらく、彼、亀田の勝利です。
それも高い確率でKO勝ちでしょう。
このタイトル戦、TVで全国放送されるそうです。
タイトル戦ではありますが、噛ませ犬としか対戦経験の無いグリーンボーイの試合としては異例中の異例でしょう。亀田の全国的な「売り出し」の本格的なスタートなわけです。
こういう試合で、亀田は絶対に負けません。少なくとも、亀田にとって「みっともない結果」には絶対になりません。
選手本人たちの実力の如何以前に、それが「興行」というもので、もっというとこういうときに絶対に勝てる試合しかさせない・組まないのが、「優秀な興行主」というものです。
今回の試合の興行主は、日本でもトップクラスにそれが上手な組織です。
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こんなに悲しい話もそうそうありません。以下また例によって日刊スポーツ紙面よりの引用。
<ボクシング:フライ級10回戦>◇20日◇東京・後楽園ホール
「浪速の闘拳」亀田興毅(18=協栄)が、移籍初戦を179秒KOで飾った。元WBC世界ライトフライ級王者サマン・ソーチャトロン(36=タイ)との10回戦。亀田は1回に右ボディーで2度のダウン、最後は左フックで3度目のダウンを奪い、2分59秒KO勝ちした。世界王座10度防衛の相手に圧倒的な攻撃力で、後楽園ホールを満員にしたファンのハートもわしづかみ。デビュー以来無傷7連勝(6KO)で、目指す世界王者へ再スタートを切った。
リング上では179秒で元世界王者を沈めた。前傾姿勢でガードを固め、様子をうかがったのも30秒だけ。「最初のパンチ、ガードの上やったけど全然パンチなかった。あれで勝てると思ったわ」。元王者の衰えた攻撃力を見切り、一気に攻めに転じた。
「今日のデキはよすぎる。4回ぐらいまで行くんが理想やけどな」と父史郎氏(40)はぜいたくな不満を口にした。金平会長も「非常に満足している」とエビス顔。協栄の亀田は、最高の形で第1歩を踏み出した。
・・・あのサマンが、こんな醜態をさらすことになろうとは。
ボクシングファンなら極めて当たり前に知ってることですが、サマンはかつて名チャンプでした。
別格中の別格、「神様」リカルド・ロペスには苦杯を舐めましたが、その後は世界J・フライ級を文字通り制圧、詳しくはhttp://www4.pf-x.net/~iyanbox/career-record/WORLDWBC/WBCLF/saman-sow-jaturong.htmこちらを参照頂きたいのですが、正に世界中の強豪たちを総なめという感じでした。
その対戦相手、当時からのボクシングファンには非常に懐かしい名前が並びます。
ハイメ・アリグインは井岡の噛ませ犬として来日したやつだな、とか、そういえばウンベルト・ゴンザレスに引導を渡したのがサマンだったんだな、とか、細野、八尋、ガンボア、と、日本のジム所属のホープたちにとって非常に高い壁だったな、とか。
・・・そう、皆それ相応の期待を背負ってサマンに挑んだ(中でも八尋はかなり期待されてましたっけ)んですが、皆この小柄で温厚そうな顔立ちのタイ人に歯が立ちませんでした。いやホントに「歯が立たない」って感じでした。
10回の世界王座防衛を果たし引退、しかしその後津波だか地震だかで金銭的に大きな損害を受け、3年ぶりにカムバックし、現在2連敗中。
・・・亀田と対戦したサマンは、もはや往時のサマンではありませんでした。
あの鬼神のように強く、日本の期待を背負って立ったホープたちの前に何度となく立ちふさがった、あのサマン・ソーチャトロンはそこにはいませんでした。
いたのは、「昔強いボクサーだったタイ人のおじさん」。
今回、ここでワタシが何を言いたいかというと、このマッチメイクはどうなんだ!?という、そこのところに尽きます。
亀田の、この試合までの計6戦、相手は全てタイ人でした。
それも、一説(かなり信憑性の高い「一説」)によると、全員一度も勝った事の無い選手らしい。
0勝6敗とかそんな感じのヤツばっかしだそうです。
で、今回7戦目のサマン(ちなみにサマンもタイ人)は上記したような状況・・・なんだ、マトモな選手は一人もいないじゃありませんか、と。
亀田選手そのものは、確かに素質もあり、その体つきから察するにストイックなトレーニングを真面目にこなしている様子です。
彼が考えなければならないのは、与えられた対戦相手に「勝つ」、そのことのみであるべきで、実際彼はそういうオノレに課せられたボクサーとしての使命に忠実に従いました。
いいんです。リング外で何を言っても、とにかくキミはボクサーとしての義務である「勝つための努力」を十二分にし、どんな対戦相手であろうとも、唯一無二の目的である「勝利」を得ている。
だから、キミはとにかく充分素晴らしいボクサーです。それは、ちゃんと、わかる人がみればわかる事です。誰に恥じる事はない。
恥じなきゃいけないのは、その周りのろくでもないオトナたちです。
まず、こういうマッチメークは、今まで業界を支えてきた、いわゆる「目の肥えたファン」にとって、ドッチラケ以外のナニモノでもありません。
全く勝敗に対するスリルもなく、攻防の技術に対する堪能への期待も無い。
例えグリーンボーイ、4回戦選手の試合であっても、そこには上記したような ボクサーとしての義務である「勝つための努力」を十二分にし、どんな対戦相手であろうとも、唯一無二の目的である「勝利」を真摯に目指すもの同志だからこそのスリルがあります。
また4回戦選手なりの攻防技術を堪能することもできます。
しかし、亀田のこれまでの7戦には、なーんにもありません。
そりゃそうで、苦心して、決してそういうものがあらわれたりしないようなマッチメークを組んでるからです。
亀田がどうやって勝つか、というスリルや面白みさえここにはありません。
名前も知らないタイ人選手との対戦が6戦ほど続き、そろそろちっとは名前の有る選手とやらないとマズいかな、でもここでリスクの少しでもある選手とやるわけにはいかないし・・・誰かいい按配のヤツいない?・・・サマン?ああ、あのサマン?なんか懐かしい名前だねぇ、今なにしてんの?・・・ほー、カムバックしたの。で2連敗中?そりゃいいかもな・・・!
ってな感じで決まったんでしょうね、この試合。
で、亀田はその期待通りに勝つ。
でも、この試合そのものや結果に期待し満足しているのは、ほとんどボクシングを見たこと無いくらいの人や、亀田がとにかく勝ちつづけることによって具体的な利益が得られる立場の人たちだけです。
そういや、亀田自身は、こういう試合が組まれつづけることに、満足しているのでしょうか。
彼は・・・まぁ辰吉などと比べちゃ可哀想ですが、少なくとも並以上の才能を持った選手です。
で、生真面目に、ストイックに日々トレーニングしていることは、リング上の彼の体つきをみればわかります。
7試合もやっちゃんたんじゃもう手遅れかもしれませんが、あまりイージーな「試合」ばかり繰り返し、それになれてしまうことは、彼にとって非常に良くないことのように思います。
高橋直人のようにガンガン強豪と連戦しろ、とは言いません。
しかしボクサーにとって、試合そのものから学ぶべきものも多くあるように思います。
・・・それにしても、
「最初のパンチ、ガードの上やったけど全然パンチなかった。あれで勝てると思ったわ」。元王者の衰えた攻撃力を見切り、一気に攻めに転じた。
・・・いや、こんな悲しいことはありません。
世界王座を10度防衛、超軽量級でありながら5連続KO防衛した豪腕が、いまやこんなありさま・・・。
トシは取りたくないものです。
そして、サマンの今後の人生に幸あれ、と。
川嶋勝重、見事防衛に成功しました。以下日刊スポーツの引用。
<WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ>◇3日◇東京・有明コロシアム
王者の川嶋勝重(30=大橋)が挑戦者のホセ・ナバーロ(23=米国)を2-1の判定で退け、2度目の防衛に成功した。川嶋の戦績は31戦28勝(18KO)3敗。
・・・ナバーロは戦績も良く、川嶋は王者ながら不利の予想も立ってましたが、見事にそれを覆しての勝利でした。
試合序盤で目を切ったこともあり、見た目以上の苦しい試合だったろうと思うのですが、小差での判定勝利はまずは妥当な裁定だったかと思います。
今月出るボクシングマガジン、久々に買ってみようかな、とか思ってます。
で、ちょっと当該誌について調べたりしましたら、なんと!編集長が知り合いでびっくり。
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この正月は・・・ってまだ一日終わっただけですが、当サイト管理人は自宅兼事務所にて極めて普通に仕事しております。
しかしまぁいわゆる平日よりはその内容も希薄でありますので、こうして当Bblogを更新したりすることが出来てる。このことは果たして良い事なのか悪い事なのか。
それはともかく、昨日に続いて「格闘技」に関して、です。
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格闘技について云々・・・その2・まっすぐ下がらなかった人たち Read More »
当サイト管理人はTVをほとんど観ないのですが、この大晦日は実に数ヶ月ぶりにTVの前に陣取り、K-1とPRIDEの各試合を観てました。
ちなみになんでTVをほとんど観ないのかというと、簡単なハナシ面白くないからで、あまりにも過剰な、それでいて的外れで、しかも工夫の跡のみられない演出に辟易、という感じなわけです。
が、それでもいわゆる格闘技系の中継番組は比較的観てまして、それは「番組」という作品の内容において、上記したような人為的な演出に拠る部分が比較的少ないから、という理由です。
要するに、TV番組制作者の手による作品は観れたもんじゃないけれども、リングetcに上がる選手達のパフォーマンスは信頼できる、という判断であります。
ですが、この大晦日に各局でやってました格闘技戦は、かなりキツかった。
観なきゃよかったかなぁ、という感じで、この元日を迎えております。
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「沢木耕太郎氏の全集読みまくり」もそろそろ終盤に入ってまいりました。昨日「深夜特急」を読了、そのまま続けて「一瞬の夏」に入りました。 「一瞬の夏」は、著者とカシアス内藤というボクサーとの「関わり」を綴ったものです。 陳腐な言い方ですが、ある才能あるボクサーの栄光と限りない挫折の物語、と言えようかと思います。 この作品を読むのは何度目かになるのですが、今回フト思い出しました。 むかーし住んでた家の隣がボクシングジムで、そこには、当時小学校低学年だったワタシにとってちょっと怖い感じの「おにいさん」らがたくさんいたこと。 小学生時代。当時私は江東区南部のとあるアパートに住んでたのですが、隣が世界王者を何人も輩出してる高名なボクシングジムでした。 ・・・隠すような話ではなかろうと思うので書いちゃいますが、それは三迫ジムというジムで、当時は世界王者の輪島選手、東洋王者の門田選手といった選手が「看板」だった・・・はずです。 「はず」というのは、当時ワタシはなにしろ小学校低学年、いや、幼稚園だったかな?とにかくそういう年代で、有名な選手がたくさんいるということはわかってたものの、それがボクシング業界的にどんなレベルだったのかまではわかってませんでした。 しかし、時折テレビの取材や、タレントなんかも収録に来たりしてたので、輪島さんや門田さんは有名なんだな、くらいは理解してたような気がします。 そういうトップレベルの選手がいたこともあってか、ジムには若いボクサーたちが大勢いました。 ジムの中は極めて暗く、なんかオッカないオッサンの写真の額が飾ってあったりしまして(今考えるとそれは三迫会長の師匠であるライオン野口の写真だったのかもしれない)、とてもワタシのようなガキがオイソレと近づける雰囲気ではなかったのを覚えてます。 誰もいない時などにコッソリ中をのぞいたりすると、ジム内はトンでもなく汗臭く、なおさら近寄り難かったように記憶しております。 薄暗いは臭いはで、ジム周辺にはあまり近づく事も無かったのですが、唯一比較的気楽に近寄れるところがありまして、そこはどこかというと、ジムの裏になぜかあった、大きなハト小屋。 子供が3、4人入れるくらいの本格的なもので、整然とエサ箱などがレイアウトされ、ハトが10羽くらい飼われてたように思います。 金網越しに、よくボーッとハトを眺めてたりしたもんです。 このハト小屋の管理人(?)は、ジムの中でもとりわけ若いボクサーで、ジム内でもかなり期待されてる選手だったそうです。 前出の門田選手、たまに我が家にチケット売りに来てたりしたらしいんですが、そのたびに “こいつは強くなります。宜しくお願いします” と言ってたらしいです。 あれから30年も経ったというのに、我が実家の面々がこういうことをしっかり覚えてるというのは、それがよっぽど熱いものだったからに相違ありません。 門田選手と、このハト小屋管理人選手、どちらもいわゆる「みなしご」だったそうで、ハト小屋の選手は故郷からボストンバッグひとつで上京し、そのままジムに住み込みで練習してる、とのことでした。 ご本人は非常に無口で、普段はなんとなく影が薄いというか、地味で、色白かつヒョロヒョロな感じの青年でした。 天涯孤独で、10歳台で単身上京し、ボクシングに賭けてる若者・・・いわゆるハングリーボクサーの見本みたいな選手だったようです。 夕方、ひとりで小屋の掃除などしているこの選手の姿を何度か見かけました。 ずいぶん長い事、このハト小屋は稼動(?)してたのですが、ワタシの学年が増すにつれて少しづつ寂れ、いつのまにか小屋内はカラッポになり、やがて小屋そのものもいつのまにか無くなってしまいました。 管理人だったその若いボクサーも、いつのまにかその姿を見なくなりました。 そして、ジムもいつのまにかどこかへ引っ越していきました。 さらに我が家も引っ越しまして、その結果、ジムや、選手達、あのハト小屋も、ワタシを含めたホンの数名の記憶の中にのみその存在の痕跡を残している、というのが現況です。 あの管理人のボクサーは、竹森三城といいます。 当時のボクシングマガジンなどをひもときますと、かなり・・・世界王座までもの期待をされてた選手だったみたいです。 ヒョロヒョロで地味な印象しか無いのですが、ファイトスタイルは典型的なブルファイターだったそうで、ちょっと意外な感じがします。 もう50歳代の、いいオッチャンになっておられると思うのですが、どうされているのでしょうか。